40.【ぼくのことを案じるあねまる】

マルックスのとのまるとのまるのお話。

「んっ?何っ?今ムギュっとしたものは・・・?」

荷物を運びながらぼくの方を振り返るあねまる・・・

ゆっくりと手を引っ込めるぼく。

「んああぁぁぁぁーーーっ!!とのちゃん!!」

「ごめんごめん!!どら?おてて見せてみ?痛かったね?ごめんね!」

そう言いながら荷物を投げ捨て、ぼくのおててをなでなでするあねまる。

いつもあねまると行動を共にしている僕ですが、近づきすぎると、時々こういう事が起こります。

「もーっ!!踏まれたのに何で黙ってるのよー!!ワウ!とかキャン!とか何とか言えばいいのにー!とのちゃんごめんね?噛んでいいんだよ?ほれ。噛んでみー?怒ってみー?」

ぼくのおててをなでなでしながら、ぼくに仕返しをさせようとするあねまる。

そんなあねまるをジッと見つめるぼく。

「はぁ~とのちゃ~ん!何?その優しいおめめは・・・」

「なんね?なんね?どうしたと?」

騒動を聞きつけてやってきたははまる。

「お母さーん、私とのちゃんのおてて踏んじゃったんだけど・・・結構ムギュってするくらい踏んじゃったんだけど・・・大丈夫?」

謝りながらぼくのおててにチュッチュしているあねまる。

「ちょっと歩かせてみてごらん?」

ははまるに言われ、あねまるの腕の中からゆっくりと床におろされるぼく。

普通に歩いてみせると、再びあねまるに飛びつき、抱っこ抱っこと飛び跳ねます♪

「な~んね!どぎゃんもなかたい!!」

ははまるの言葉と、ぼくの動きに安心した様子のあねまる。

が、しばらくすると少々深刻な顔をしながらぼくを抱き上げ

「とのちゃん、痛い時は痛いって言わなきゃダメだよ?嫌な事されたらちゃんと怒っていいんだよ?

私には噛んでもいいんだよ?我慢しちゃだめだよ?」

お顔とお顔をスリスリしながらそう言うと、ぼくを抱きしめて、またゆっくりと床へおろしました。

あねまるは、ぼくが他のワンコさんに追われたり、噛まれそうになったりしても、絶対に怒ったり、噛もうとしないことや、人に対しても一度も怒ったことがないことが、ずっと気になっていたようです。

そういえばいつもあねまるは、

「とのちゃん、何でこんな優しい子に育っちゃったんだろう?不思議~」

と、ゴロゴロしながら言ってきます。

優しいというか、甘えん坊に育ってしまっただけのような気もしますが・・・ ぼくは、怒れない性格なのかもしれません♪

人間の皆様は、どうですか?

嫌なことは無理してしなくても、行きたくない所へ無理していかなくても、付き合いたくない相手と無理して付き合わなくても、いいそうですよ!!

自分がウキウキする方を常に選択して生きていけばよいのだと。

家のワガママなあねまるがそう言っていました♪(笑)


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