ぼくがいたのは、ホームセンターの一角にある、ペットコーナー。
生まれてから既に、半年以上も過ぎたころ、ぼくは、ははまると、あねまるに出会いました。
実はもう3店舗目で、どんどん大きくなったぼくは、お店を転々としながら、ずっと家族を待っていました。
ははまると、あねまるは、先代シーズーのごてん殿を亡くし、あまりのショックに3年間立ち直れずにいたそうです。
とはいえ、ごてん殿は16歳という高齢で、この一家と全てを共に、幸せに暮らしてきたそうで、そんなに悲しまなくても・・・と思ってもしまうのですが、 その悲しみの大きさと言ったら、あねまるの祖母が亡くなった時以上のものだったといいます。
その祖母というのもまた、104歳という大往生で、お葬式の時などは、お坊さんまでが、”105歳まであと2か月だったのに!!”と悔しがるほどの 次第であったそうなので驚きです。
そんな一家が あねまるに起こったある出来事をきっかけに、ペットショップを覗いてみたそうでございます。
その時ぼくは、成犬といってもいいほどで、おしっこだって、既に足を上げてしていたし、大きさだって、他のワンコさん方と比べても3倍程度ありました。
最初に付けられていた10万円というぼくの値段は、いつの間にか1万円にまで下がって、それでも未だ家族のいない毎日を過ごしていたのです。
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