32.【ぼく、とのまるのイヤな事】

マルックスのとのまるとのまるのお話。

どうも!とのまるです!

さて、ぼくがお散歩好きという事は、皆さんもご存じの通りですが、その際につけられるお散歩ヒモや、冬の時期はお洋服など、ぼくは体に何かを付けられるという事が大っ嫌いです!

ペットショップで半年以上な~んにも身につけたことがなかったので、初めてペットショップからお家へと連れて帰られる際に

「あんたカットしたし、エアコンが寒いといけないからねぇ~」

と、あねまる達にお洋服を着せられた時はビックリしてしまいました。

ですがあの時は、それ以上に何もかもが初めてで、興奮しきっていたので、大人しく着て帰ってしまいましたが・・・

あの時もっと強く抵抗しておけばよかった と、今では後悔しています。

ほとんど年中、はだかんぼで過ごしているぼくですが、時々服を着せられることがあるのです。

ははまるたちが怒られるそうなので、お散歩の時のリードだけは仕方なく やってあげていますが、 それ以外では、何にも身に付けたくありません。

先日、裏の畑を勝手に散策しているぼくを見て、ははまるが急に、

「とのまる、なんか野良犬みたい・・・」

と言い出しました。

”なぬっ!?”と、びっくりしてははまるを凝視したぼくでしたが、その横で

「うん。とのちゃん最近、野良犬感出してる時あるよね~」

と、こちらも失礼なあねまる。

「やっぱり、とのまる首輪してないからじゃない?」

とイヤ~なことを言い出すははまる。

「でも、とのちゃん服着せたり首輪付けたりするとノイローゼになるから辞めよう?」

と、ぼくを守ってくれるあねまるでしたが、

「いやいや。そうやっていつも何かば着せたり付けたりする度に、アンタがすぐに脱がせたり外したりしてやるけんが、いつまでたっても慣れんで、こんな野良犬みたいになったとよ」と、譲らないははまる。

「ふむふむ。じゃあ前に買ったままになってた首輪から付けてみるか!」

と、探し出してきた首輪を、無言でぼくに付けるあねまる。

その瞬間から、首の違和感に耐えられず、クルクル回り、しっぽを足の間に入れたまま走り出し、更にクルクル回って暗~い部屋の隅っこで無気力に転がるぼく。

「あ~~ごめんごめん!とのちゃん。」

駆け寄ってきて早速首輪を外すあねまる。

「もぉ~何ね。今付けたばっかしてから、だけん慣れんて言いよるでしょうが」

と不満げなははまる。

「首輪はちょっと重いけんが、首に何か付いてる感じがしてイヤなんじゃない?」

と、自分のアクセサリーボックスをガチャガチャしだすあねまる。

次の瞬間、またもぼくは首に何かを付けられました。

ハッ!!何という早わざ!!

あねまるのスピードにビックリしつつも、首の違和感からまたも無気力になるぼく。

「あら~とのまる、かわいかよ~!!どら?こっちば見てごらん?ちょっと座って見せてごらん?」

そんなははまるの言葉も完全に無視して、放心状態で転がります。

「とのちゃん似合ってるよ~そのチョーカーとのちゃんにあげる~」

そんなあねまるの言葉も無視して、”いりませ~ん”と訴えます。

マルックスのとのまる
虚ろなとのまる。

「あっ!とのちゃんがうつろな目をしている・・・そうだ!お散歩行こう!とのが大好きな車に乗ってお散歩にいこう!」

お外へと連れ出されたぼくですが

マルックスのとのまる
お外でも無気力なとのまる。

「ダメだ。いつもは扉が開いた瞬間に、張り切って車に飛び乗るとのまるが・・・」

憐みの目を向けるあねまるの横で

「こら!とのまる早く行くよ!甘えるな!」とスパルタな ははまる。

そんな声も無視して、暗い場所を目指してモジモジ移動するぼく。

マルックスのとのまる
引きこもり気味のとのまる。

「はっ!!こんなにお天気なのに、あんなに日陰に・・・もう勘弁してやってくだせぇ」

そう言ってあねまるは、ぼくの首からチョーカーを外すと、自分の首に付けたのでした。

ルンルンで車に乗り込むぼく。

こうして、今日もぼくは、はだかんぼを勝ち取ったのです!

不満気な表情のははまるの横で、

「お散歩、どこにいこうか~」

と、チョーカーを付けて運転しているあねまるを見て、ぼくより犬みたいだなぁ~と思ったそんな日でした。


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とのまる日記

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