20.【アンタ、わたしを粗末にしとる】

マルックスのとのまるの画像とのまるのお話。

どうも。とのまるです。

ぼくには、ガールフレンドがいます。名前はモモちゃんです。

モモちゃんを見かけると、いつもぼくは喜んで駆けつけます。

でも、モモちゃんは人間の方が好きなので、ぼくのことは知らんぷりで、すぐにあねまるや、ははまるの方へ寄って行ってしまいます。

「ふっふっふ、またフラれたね~」

と、ははまる。

「とのちゃん、距離感・・・」

と、モモちゃんの事を心配そうに見守るあねまる。

そして2人して「ごめんね~」「イヤね~」

と言いながら、いつもモモちゃんをなでなでします。

そんなぼくですが、先日モモちゃんちに遊びに行った際、お庭でデートする機会に恵まれました。

もう楽しくて、ルンルンで、モモちゃんちの広いお庭を走り回り、モモちゃんが行くとこ行くとこに付いていきました。

「とのまる、何かスキップしてたよね?」と帰ってからととまるに告げ口されるぼく。

「お前、嫌われんかったか?」

と意外にも優しい言葉をかけてくるととまる。

ちょっぴり驚きつつも、

”もちろんです”

と、ととまるの目をジッと見つめるぼく。

「もう本当にルンルン♪しててさぁ~私が呼んでも全然こっちを見もしないんだから」

と、あねまる。

「そうよ。最近は、扉を開けたらレオンくんちに走っていくし、ストップって言っても止まらんし、自分の良い時しか来んし・・・」

と、近頃のぼくの悪行を次々と思い出すははまる。

「わかる!!何かが怖い時とか、お出かけ前には、ものすごい勢いで抱きついてくるくせに、それが済んだら呼んでもなかなか来ん!」

と、こちらもいろいろ思い出し、怒っているあねまる。

「コイツはそういう奴よ」

と、諦めモードなととまる。

”何でこんな話になってしまったのだろう・・・”

と、しばし考えるぼく。

そんなことを言う一家ですが、なぜかぼくの事がお気に入りな様子で、またすぐに

”とのちゃん♪とのちゃん♪”と可愛がってきます。

そして毎日眠る時間になると、あねまるが寝ぼけているぼくを抱っこして、一緒にベッドへ連れて行ってくれます。

「とのちゃん今日も楽しかったね~明日も元気に楽しく過ごそうね~」

と、階段を上りながら毎日ぼくにこう話しかけるあねまるですが、その日は、

「とのちゃん、最近アンタわたしを粗末にしとる」

と、一言いうと、そそくさとベッドへ入り、静かに眠りについたのでした。

呆然とするぼく。

明日は少しだけ言う事を聞いてあげようと思った、そんな一日でした。


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とのまるのお話。
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とのまる日記

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