いよいよ新しい人生を歩みだしたぼく、とのまるです!
実はぼく、とっても臆病なのです。
抱っこにも慣れていないぼくは、ブルブル震えながらあねまるにしがみつきました。
とっても緊張していたので、背中はピン!と伸びて、ダックス要素全開な僕の胴体は、あねまるの座高よりも高いくらいでした。
あねまるは、
「こんなに抱きごごちの悪いワンコ初めてなんだけど~!」
と笑いながら、命がけでしがみつく僕をぎゅっとして、車に乗せたのでした。
車に乗ってからのぼくは、助手席のははまるに抱かれて、ドキドキドキドキしなが流れていく外の世界をキョロキョロと眺めて、不安と喜びと、やっぱり不安でどうしようもなく興奮していたのでした。
車の中で、さっき買ってもらったTシャツを着させられながら、ははまるが”あっお父さんに電話しなきゃ”と、ここでようやく、ととまるにいそいそと電話をかけ始めました。
ととまるといえば、
「ちょっと買い物ついでに、ペットショップ覗いてくる~」
と出かけた2人を、つい2時間ほど前に見送ったばかりで、のほほんとテレビを見ながら寝っ転がっていたそうであります。
「もしもし、お父さ~ん、あのねぇ~犬買った!」
といきなり告げられたととまるは、
「また~ウソだろ?ウソだろ?」
と信じていない様子で・・・
これは普段から冗談ばっかり言っている、ははまるの信頼性の問題によるところが大きいと思うのですが、一向に信じてもらえぬまま、ぼくたちはととまるの待つ家へと向かうのでした。
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