お家に帰ってきたとでしゅ。
まだ麻酔のせいでボーッとしとるとでしゅ。
父「おぉー無事か?まる?」
あねまるに抱かれて部屋に入ったぼくの顔を覗き込んでくるととまる。
あんたしゃんにはこの辛さはわからんとでしゅ。
放っておいてくだしゃい。
フニャフニャと文句を言うぼく。
母「とのは今たいぎゃご機嫌ナナメなんだけん。朦朧としながらも、ずーっと文句ば言いよるとよ。」
姉「とのー思ってたよりも大変だったね。ごめんね」
そのままそぉーっと仰向けに寝かされるぼく。
みんながぼくを囲んで心配そうに見つめてきます。
父「痛くはなかとやろか?」
母「そりゃ痛かろたい」
姉「見て。この虚な瞳…との、前みたいにちゃんと元気になるよね?」
母「んーでもしばらくはやっぱり痛かろうたい?」
姉「そうよねーあぁー1週間くらい早送りしたい・・・」
目を覚ますと、隣であねまるが目をギラギラさせながらぼくを見ています。
姉「とのちゃん起きた?大丈夫かぁ?お水飲んでごらん?」
あねまるに抱っこされながらお水を飲むぼく。
母「おぉーお水が飲めたね?よしよし。」
姉「ちょこっとご飯もあげてみよ。今日、病院で新しいフード買ってきたんだ!」
父「さすがに飯は食わんどたい?」
ははまるにぼくを託すと、ととまるの横を素早く横切りフードを取って戻って来るあねまる。
姉「とのちゃん今日から去勢手術した犬用のフードに変わりましたぁー」
袋を開け、ぼくに匂いを嗅がせます。
なんでしゅか?
去勢手術した犬用のフードって⁉︎一体どういう括りのフードでしゅか⁉︎
恐ろしかフードばい。
寝ぼけながらもとりあえず一粒口に入れてみるぼく。
母「おぉ?との?もう食べてみるとか?」
父「吐かんかい?」
姉「今日は食べないとは思うけど、ご飯をあげても問題はないですよーって先生が言ってたよ。でも、まぁー今日は食べないでしょうけどって。」
母「うん。食べないとは思うって2回言ってた」
その会話を聞きつつ、不満顔でカリカリとフードを頬張り続けるぼく( ̄ー ̄ )
姉「とのちゃん超食べてるー手術したばっかりなのに凄いねーカッコいいー」
母「あんまり食べ過ぎじゃなか?」
父「やけ食いだろ?」
やけ食いですけど何か⁉︎ ( ̄ー ̄ )
更に不満顔で食べ続けるぼく。
その逞しさに感激し、ぼくに向かって拍手を贈る一家。
因みに、ぼくが術後からモグモグ食べていたフードがこちらでしゅ。
これからまだまだ術後の生活が続くとでしゅ…
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