そんなこんなで去勢手術を受けねばならなくなったぼく、とのまるです。
手術までの3週間、何かといえばぼくの話でもちきりの一家です。
姉「去勢手術、結局受けさせないといけなくなるなら小さい頃に受けさせておくべきだったねー。」
母「元気すぎて病気になるなんて思いもせんかったたい。だいたいうちに来た時から仔犬ではなかったし」
姉「んー男性ホルモンが多すぎて病気になるとかね…考えもせんかった」
母「おまえはもぉー心配かけるやつめー」
そういいながらぼくのお顔をワサワサするははまる
姉「当日さぁー朝から連れてかれてさぁー、一人で置いてかれて、血採られて検査して、麻酔して、手術して…もうとのちゃん痛くて辛いことばっかじゃん…可哀想に。代わってあげられなくてごめんね。」
やはりぼくをモフモフしながら涙ぐむあねまる。
姉「あーもう手術も全部終わって、何の問題もなく今までみたいに元気に楽しく過ごしている時まで、時間を早送りしたい!」
父「頑張れよーまる」
全く同じ内容のこの一連の会話を3週間毎日毎日繰り返し続けている一家です。
神社へお参りへ行き、お守りも買ってもらったし、毎年恒例の子どもの日の菖蒲湯などは、今年は更に念入りに菖蒲の葉を首に巻かれまでして、健康を祈願されたとでしゅ。
姉「とのちゃん今年も菖蒲湯に浸かったし、これでまた一年元気に過ごせるよ。全部うまくいくから大丈夫だからね。」
母「そうばい。こんなに健康を祈願されとる犬はそうはおらんばい」
姉「いよいよ明後日だね…頑張るぞー」
母「おぉーーー!」
ぼくの左手をもっておぉーのポーズをさせるははまる。
ぼくは何も頑張りたくなかでしゅばい。
嫌でしゅばい!
そして手術前日、いつもぼくを可愛がってくれる優しいご近所さんを訪問するぼくたち。
母「明日、去勢手術なんですよ。何があるかわからんけん一応ご挨拶に…ハハハッ!」
恐ろしかことば言うははまる。
優「あらーとのちゃん手術するとね⁉︎頑張ってね!大丈夫よ!前にお家にいたワンちゃんも大人になってから手術したけど何も問題なかったよ」
うちの家族とは違って、相変わらず優しかとでしゅね…
感謝しつつ見つめるぼく。
その隣で、この言葉にぼくよりも励まされているあねまる。
その晩、椅子で寛いでいるぼくにスマホを向けるあねまる。
いつも撮られているので、写真を撮られるのなんて慣れっこになっているぼくでしゅ。
姉「あっ。まただ。おかしい…」
首を傾げているあねまる。
なんでしゅかー。一体何がおかしかとでしゅか?
姉「お母さーんこれ見て。とのちゃん明日大丈夫よね?」
なぜか不安げなあねまる。
母「どれどれ?」
姉「ねー見て。さっきからこんなにも可愛いかつたい。」
母「わぁーほんと可愛く撮れとる。」
姉「とのがこんなに可愛く撮れるなんておかしくない⁉︎まさかこれが遺影用の写真になったりしないよねー⁉︎」
なんてことば言うとでしゅかー!失礼な!許されんでしゅばい!
それにぼくはいつも可愛いかとでしゅ!
母「なーん言いよっと。アンタ心配しとるのか、けなしとるのかわからんね」
姉「そうはならない!」
謎に大きな声を出すあねまる。
姉「あの時一瞬あぁ思ったんだよね…ってなことにならないように不吉なことは口に出して言っておかないと。ごめんごめん。」
あねまるには変なジンクスがいろいろとあって、こうなったら嫌だなぁーと思ったことや不吉な予感は思った瞬間に声に出して言った後、そうはならない!よし!これでそうはならない!と言って一人で満足しています。
そしていよいよ手術当日…
普段なら上半身を乗り出しウキウキとドライブを楽しむぼくですが、何だか嫌な予感がして外に身を乗り出す気にもならんとでしゅ。
動物病院へ向かうとのまる なんだか嫌な予感がするとのまる
もうこのまま永遠に病院へ着かんでほしかとでしゅ・・・
この続きは、また次の投稿でお話し致します。
いつも読んでくださりありがとうございます♪
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