さて、ボクの身に起こった恐ろしい出来事でしゅが…
なんとぼくのお尻が突然腫れたとでしゅ。
あれはいつものように夕方のお散歩の時…
姉「あれ?とのちゃん何かお尻虫に刺されてない?」
ぼくの後でリードを持つあねまるから発せられたこの一言から始まりました。
そうでしゅか?そういえば何か痛い気がしましゅ。(°_°)
姉「お家に帰ったらお薬塗ろーねー」
ははまるもあねまるも、あの時は、まさかあんなことになるなんて思ってもいませんでした…
お家に帰って軟膏を塗られるぼく。
ところが、最初は蚊に刺された程度だったぼくのお尻のプクっとした箇所は、みるみる腫れて…徐々に只事ではない雰囲気に。
姉「これってあのウワサに聞く肛門腺の炎症ってやつじゃない⁉︎」
母「何ねそれ。虫よ虫!何か変な虫に刺されたとよ。何の虫だろか」
姉「いや。今ネットでも調べたけど、これは肛門腺の炎症で間違い無いはず。あー可哀想に。わたしのせいだぁーごめんねとのー」
ぼくの頭を撫でながら懺悔するあねまる。
姉「この2回、右の肛門腺から出なかったんだよね。左は出てたから右は溜まってないのかなぁと思って無理に出さなかったんだ。」
母「それだけでこぎゃんならんどぉ?」
姉「吾天ちゃんの時には液体が出てたけど、とのちゃんはいつも粘土みたいなのが出るんだよね。とりあえず明日は朝イチで病院行かんと」
そして翌日…信じられない程、パンパンに腫れたぼくの可愛いお尻がこちらでしゅ。
姉「可哀想に…とのちゃんごめんね。わたしの肛門線絞りが甘かったばかりにこんな目に合わせてしまって」
昨日からぼくの頭を撫でては懺悔しっぱなしのあねまる。
母「いいから早く行くばい!」
やたらと張り切っているははまる。
車の中で
姉「緊急手術なんてことになったらどうしよう…どうか、どうか、とのちゃんが痛い目、怖い目にあいませんように…帰りにこの道を通る時、みんなで笑って帰れていますように…」
神に祈るあねまる。その横で
母「こんなにキンキンに腫れて、もうすぐ弾けるんじゃなかと⁉︎」
恐ろしかことば言うははまる。
無言で車のスピードを上げるあねまる。
病院へ着くと、あねまるは急いで受付を済ませ、呼び出しベルを受け取り、車の中へ戻ってきました。
姉「ベルが鳴ったら中に入って来てくださいって。もう破裂しそうなんです!って一応緊急性を伝えてきた。」
神妙な様子のあねまる。
ぼくはというと、周りには可愛いワンコさんたちがいっぱいで、なんだかウキウキ♪
ははまるの膝の上で車の窓から上半身を乗り出し通るワンコさん方みんなにしっぽをブンブンブンブン振り回しながらご挨拶をしていました。
と、その時…お尻に違和感が…
あ!と思い振り返るとそこには血が…
パニックになる車内。
母「あー!ついに破裂したとばい!」
姉「大変!大変!」
その声にびっくりして二人の膝の上を行き来するぼく。
緊急事態緊急事態!
あねまるは受付へ走ると看護師さんを連れて戻って来ました。
看「あー(^^)肛門腺の破裂ですね。これで拭いておいてくださーい」
にこやかにティッシュを渡し去っていく看護師さん。
え?そんな感じ?
あっけにとられるははまるとあねまる。
車内の緊迫モードは看護師さんの
看「あーはいはい♪ それね(^^)」
な笑顔によって一気にクールダウンしたのでした。
その後、ベルが鳴り診察室へ向かうぼくたち。
気を取り直す2人。
医「担当医の〇〇です。宜しくお願いします」
やはりにこやかな先生。
姉「とのまる3歳です。お尻が…お尻が…!宜しくお願いします」
ぼくを抱きながら少々早口なあねまる。
医「はいはい♪ははぁー(^^)もう綺麗にしてますね!」
アンタさん…さっきまでのぼくのお尻ば知らんでしゅねー
ものすごーく腫れとったとでしゅばい!
姉「いやいや!さっきまで、すごく腫れていたんです!本当に5分前に車の中で…」
こちらも悔しそうに、ぼくのついさっきまでの腫れたお尻の写真を見せながら、これまでの経緯を必死に説明するあねまる。
手にはぼくを拭いた際に、少しだけ血のついたティッシュを入れたビニール袋までぶら下げて、
姉「これだけ血が出たんです!」
とアピールをしています。その横で、
母「そうなんです!」
と、意気込むははまる。
医「うんうん♪もう全部出てるし、肛門線に関しては、何もしなくて大丈夫だね。」
やはり、にこやかな先生。
はーーー⁉︎
何もしない⁉︎
腰を抜かしかける2人。
医「また1週間後に肛門腺絞りに来てください。その時にエコー検査もしてみましょう(^^)」
あっという間に見送られるぼくたち。
看「あっ♪ゴミは捨てておきますねー」
あねまるが握りしめていた血をアピールしたビニール袋を手際よく回収する看護師さん。
姉「とののお尻の血のティッシュ…」
なぜか悲しそうなあねまる。
母「はっ!ちょっとわたしたち…」
待合室に出て、その日初めて向かい合ってお互いを見るははまるとあねまる。
2人とも服の至る所に血が付いています。
そういえばあの時…ははまるとあねまるの膝の上を盛大に行き来したことを思い出すぼく。
母「遅くなったけん、お父さんにイオンでお弁当を買って帰らんといかんとに…」
姉「何かの事件に巻き込まれた人たちだと思われるかもね・・・」
安心感から、帰りの車内は既に爆笑に包まれています。
父「どぎゃんだったや?」
心配して珍しく電話をしてきたととまるに、説明出来ないほど爆笑している2人。
姉「どぎゃんもなんも…他の犬に喜んで尻尾ばブンブン振り回して自分で破裂させて、先生が眺めて、終わった。」
父「なんてや?」
姉「だから…笑」
母「他の犬に喜んで…笑 尻尾ばブンブン振り回して…笑 自分で破裂させて…笑 先生が眺めて…笑 終わったんだって笑」
父「は?手術はせんでよかと?検査は?薬は?」
母「なーんもなし。」
父「なんやそれは」
母「貰ったものはティッシュだけよ」
姉「まぁそれも回収されたけどね…」
更に爆笑に包まれる車内。
しばしの呼吸困難の後、、、
姉「とのちゃん、こんなに腫れさせて痛い思いさせて本当にごめんね。もう絶対お尻腫れさせたりしないからね。」
信号待ちで、ぼくの頭をなでながら急にまじめに懺悔しているあねまる。
母「でも、病院で注射されたり、手術されたり、痛いことを全くされずに済んで良かったたい」
やはりぼくのことをなでなでし、愛でるははまる。
こうして、ぼくの肛門線破裂事件は幕を下ろしたはずだったのですが…1週間後の検査で、世にも恐ろしいことを言われてしまったとでしゅ!
長くなってしまったので、また次のとのまる日記でお話しましゅ。
いつも読んでくださり、ありがとうございます。
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