8. 【ぼくはとっても芸達者!!~技の習得方法~】

マルックスのとのまるの画像とのまるのお話。

そんなこんなで、とのまるになったぼくです。

あっ!あねまるによると、本当は殿丸だそうです。

「こいつが来てから俺は安らぎがなくなったぞ・・・」

と毎日文句を言いながらも、ととまるは朝から散歩へついてきます。

「別に一緒に来なくてもよかとよ?」

とははまる。

「俺は犬じゃなくてお前の見張り役だけん」

とははまるに言うと、今日も面倒くさそうに靴を履きながらも、ぼくのお散歩ひもを持ちたがります。

ははまるは、二年前に心臓の大手術をしたそうです。これまで病気なんてほとんどしてこなかったははまるが、急に倒れたことで、ととまるは大きなショックを受け、それ以来、ははまるの事をいつでも気に掛けるようになったといいます。

ただ当のははまるはというと、相変わらずシャカシャカと動き回り、周りの目を盗んでは、一人で重いものを抱えて帰ってきたり、ぼくと追いかけっこをしてみたり、いつまでも庭のお花の手入れをしていたりと、休憩もせずにせっせといつも何かをしているので、毎回ととまるから怒られています。

「だいたい、お父さんは歩くの遅かけん、とのまるが可哀そかもん !もぉ~来んでよかとにね~ 」

と、ははまるはぼくにこう言いながらも、ちょっと嬉しそうです。

さて、ぼくがここへ来て1週間ほどの頃から、あねまるはぼくにいろいろな芸を仕込み始めました。

もちろんぼくは当時とっても暴れん坊で、何にも言うことなんて聞かなかったけれど、あねまるがとっても楽しそうに僕に向かって

「お座り~」

だとか、

「お手っ!」

だとか言っては、おやつをくれるので、いつの間にかぼくまで楽しくなっていました。

あねまるは、おやつの袋の裏に書かれている一日の摂取量の目安をみながら、

「いいか?とのまる!今日はこのおやつで修業を行います!このおやつは一日に15個までと書いてあります!今日のおまわりのチャンスは15回です!いざっ!」

などと、毎日いろんなおやつを買ってきては、ぼくと修業を行うのでした。

そんな日々を繰り返すうちにぼくは、お座りお手おかわりおまわりハイタッチジャンプチュッ!伏せごろ~んという技を習得していました。

あねまるは、

「おまえ天才か!」

と涙ぐみつつ、ぼくを褒めては、

「ペロってはせんとばい!ちゃんと口は閉じたまま、ほんとにチュッってするとばい!こんな可愛い技見たことある?」

と、ぼくのチュッ!について ははまるやととまるに 力説します。

「本当よね~お利口さんね~いっぱい覚えたね~」

とぼくをなでなでする ははまる。

その横で、

「頭のふとかけん覚えるとだろ!?」

と今日も感じの悪いととまる。

そんなととまるですが、特にハイタッチがお気に入りで、ぼくにおやつをあげられるチャンスがあると、すぐにぼくとハイタッチをしたがるので、困ったものです。


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とのまるのお話。
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とのまる日記

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